オトシブミの季節
4月末から5月にかけて、雑木林でオトシブミたちの揺籃作りが始まります。わずか5ミリほどの体で、2時間もかけて、葉っぱを丸め、1個のゆりかごを作るのです。彼らの技はまさにに職人芸。ただただ感心するばかり。

エゴツルクビオトシブミ
オス
ヒメクロオトシブミ
2002年4月29日
エゴノキの葉をまるめてせっせとゆりかごを作るエゴツルクビオトシブミのメス
メス
エゴツルクビオトシブミ  
葉に切れ目を入れる 葉を噛んで柔らかく
していく
葉の先から巻いていく。丸めたところに卵を一個産み付けるようだ。オスは全く手伝うことをしない。
エゴツルクビオトシブミは名前の通り、エゴノキの葉が食樹。オトシブミを見つけるのはそれほど難しくない。丸い小さな穴がたくさん開いている葉っぱをさがすと、その近くにいたりする。丸い穴はオトシブミの食べた痕だ。お日様がカンカン照りつける林縁より、林の中のやや日陰で見つけることが多い。そのような環境の方がゆりかご作りに適した葉っぱがあるのかもしれない。誰に教えられるわけでもなく、きっちりとしたゆりかごを見事に作り上げる。私たちがオトシブミになったつもりで作ったとしても、こうはうまく作れないだろう。オトシブミはすごい虫だ!
2002年5月8日 富士見村の雑木林にて
ヒメクロオトシブミ
ヒメクロオトシブミの食樹は、いろいろあるようだ。ミズキやクヌギの葉っぱなどで作っているのを見たことがある。上の葉っぱはバラ科の木のようだ。しばらく交尾をしながら丸めていた。やはりオスがゆりかごを作ることはしない。お母さんだけに大変な作業をさせて、なんかちょっとズルイね。
2002年5月25日 富士見村細ヶ沢川の川岸にて
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